幹事はつらいよ、楽しいよ。出来る幹事になりましょう。

接待、宴会、ゴルフコンペ、幹事歴三十有余年。幹事の悩みとちょっとしたヒントとコツ、幹事に悩める方のささやかな一助になれれば。

ゴルフコンペの幹事 職場編 その1 組み合わせはどうするの?

職場のゴルフコンペ、幹事はなかなか大変ですね。

やること全部あげると

⚫︎ 日程調整

⚫︎ 会場探しと予約

⚫︎ 参加者募集と取りまとめ

⚫︎ 当日の組み合わせ決定

⚫︎ 会場への交通手段調整、 配車

⚫︎ 賞品揃え

⚫︎ ルールなどの決定と案内

⚫︎ プレー後のパーティアレンジ

以上が事前にやることで、当日はゴルフ場に早く着いて受け入れ。

スコアの取りまとめ、パーティでの司会や仕切り、パーティ代の精算など、まぁキリがありません。

 

大抵は幹事は若手や前回コンペブービーとか、あまりゴルフに慣れない人がノミネートされ、それを前回優勝者や、ゴルフ好きの先輩社員がサポートするというのがよくあるパターン。本当のやることは多いわ、気は遣うわ、いいスコアが出る訳ないです。かくして再びブービー幹事がまわってくる。私の20代はそんな感じでした。でもおかげさまで、随分と鍛えられました。では、その中である意味一番気を遣う組み合わせについて、少し触れてみます。

 

職場コンペの場合、組み合わせの仕方にはいくつかの基本ルールがあります。

⚫︎ その中で一番偉い人を1組目にする。(始球式もやってもらう)

⚫︎ 各組の合計ハンディキャップをほぼ同じくらいにする。(スムーズな進行のため)

⚫︎ 3人の組が出来る場合は、そこに初心者を入れる。

⚫︎ 最初の組と最後の組に幹事が入る。(幹事二人の場合。)

等等ですね。

で、それに従って機械的にちゃっちゃかと決めてしまえばいいのですが、職場の場合は、微妙な人間関係もありますし、そう簡単にはいきません。

 

ある時、ゴルフの上手な課長がサポート幹事になってくれて手伝ってくれました。こちらは20代、ゴルフも詳しくないし、ありがたく、その方の言う通りにアレンジをしていました。組み合わせを連絡して、まもなく別な課長が私のところにやって来ました。

「何で俺のところは、こういうメンバーなんだ!」

「だいたいあいつ(サポートしてくれた課長のこと)の組はいいのが揃ってる。」

実はこの二人、どちらもゴルフが上手く、ゴルフにおいてはライバル関係です。(その時の私はよく知りませんでしたけど。) 一見すると、全員のハンデ合計も同じくらいだし、問題はなさそうです。でもその方いわく、「Aさんはゴルフ歴も長くハンデ少なくなっているものの、実はあまりお上手でなく、おまけにプレーも遅い、でも先輩だから文句も言えない。Bさんも先輩で初心者、こちらも急かしたりは出来ない。まぁCさんは普通だけど。。。」

一方、もう一人の課長の組は最終組で他の三人の内、二人は若手、下手だけど走って回らせればいいし、気は遣わない、もう一人はそこそこ上手で温厚な中堅社員、どう見たって自分の方が不利だよとクレームです。

実のところ、クレームしてきた課長さんは仕事では実直で温厚な紳士として知られている方でした。別にAさんのこともBさんのことも嫌いなわけではないけど、何となくあいつにうまくやられたというのが不満の根源です。結局この時は謝って納得してもらいました。

 

こんなことはよくあります。でも理想の組み合わせって無理があります。

「忖度」しだしたらキリがありません。

苦労しましたが、自分なりに考えた解決は、とにかく大義名分の立つルールを作り、それに則って組んだことにすることです。

例えば、同じ課の人間は極力同じ組に入れない。

前回一緒だった人とは極力組まない。など。

これに基本ルールの4つを合わせると結構組み合わせは絞られます。

それにこのルールに文句を言える人は普通いないでしょう。

 

さらに、そのコンペで一番偉い人に先に相談に行き、「部長、こうなるんですがいいでしょうか?一緒に回りたい方とか、ご希望ありますか?」なんて感じでお墨付きを取ったら完璧です。

 

でもでもですよ。こうしたルールの中ででも、多少の自由度はありますから、、、人の悪いことを考えれば、わざと相性の悪い二人を同じ組にしたり、どうしても負けたくないライバルを気難しい部長の組に入れたり、とか悪の幹事術はあるんです。私はしませんけど。だってゴルフが好きだから。綺麗事じゃなく、なるべく全員に楽しんでもらえるよう考えてます。その方が気持ちいいですからね。